ISO/IEC JTC 1(ISO/IEC Joint Technical Committee 1)

日本語名称 ISO/IEC合同技術委員会
発足 1987年
事務局所在地 ジュネーブ
概要 ISO/IEC JTC 1はISO(国際標準化機構)とIEC(国際電気標準会議)の合同の技術委員会である。 ISOの情報分野の技術委員会(TC 97)とIECの情報技術の技術委員会(TC 53, 83など)は範囲が重なるため、1987年にISO/IEC JTC 1を発足し、それぞれの技術委員会は合同技術委員会の副委員会(SC)に移行した。ISO/IEC JTC 1は 母体のISOやIECとは基本的に独立して運営されている。情報技術の発展と共にISO/IEC JTC 1の組織は拡大している。ISO/IEC JTC 1で発行した規格は、"ISO/IEC"で始まる規格番号をもつ。
目的(ミッション)と方針 ビジネスとユーザ要求の双方に関わるグローバル市場で必要とされるIT標準の開発、維持、および、促進を行なう。 ITシステムの設計開発、IT製品・システムの性能と品質、ITシステムと情報のセキュリティ、アプリケーション・プログラムの互換性、IT製品・システムの相互運用性、統一されたツールと環境、調和したIT用語、利用しやすく人間工学を考慮したユーザインタフェース
参加国 参加メンバーは 41カ国、オブザーバ・メンバは 46カ国。他に組織の参加であるリアゾンメンバーがISO、IECの内部に14、外部に23である。 JTC 1へは、一カ国につき一組織のみの参加が認められている。
主な規格対象 情報技術全般(通信・システム間情報交換、ソフトウェア技術、媒体、カードと個人識別、プログラム言語、コンピュータグラフィクス、セキュリティ、オフィス機器、音声,画像,マルチメディア など)。
規格の例 SC一覧を参照のこと。
組織構成 18の分科委員会(SC)、2つのレポーター・グループ(Rapporteur Groups)、1つの特別ワーキンググループから構成される。分科委員会(SC)の下には、テーマごとの作業グループが設置される。
日本の組織 日本からの参加組織は日本工業標準調査会(JISC)である。規格の審議や国際会議への委員の派遣は基本的にJISCから委任された情報処理学会 情報規格調査会(IPSJ/ITSCJ)、および、ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA)が行なう。
特徴 情報技術の発展と共にJTC 1の組織は拡大し、現在は全ISO規格の1割近くを担うまでに至っている。
規格データベース ・JTC1/JIS用語集
・JTC1/JIS規格情報
・JTC1規格開発情報
(日本規格協会INSTACグループ作成ページへのリンク)

※参加国、および、分科委員会の数は2010年2月17日時点のものである。