委員会名 | 平成21年度情報アクセシビリティ標準化調査研究委員会は、経済産業省の国際標準共同研究開発事業のひとつである情報分野の競争力強化に関する標準化として、経済産業省から本委員会へ委託されている。 ・目的 情報アクセシビリティ標準化に関する国内・外の標準化動向調査、関連情報の共有 国内・国際標準化団体への提言・アドバイス ・WG1 (欧米の認証制度検討) 米国の508条技術基準の改正動向、及び欧州の認証制度化第二段階に向けた動きに対して提案活動を実施すると共に国内に向けた情報発信を行う。 ・WG2 (X8341-2国際規格推進) JIS X 8341-2 高齢者・障害者等配慮設計指針‐情報通信における機器・ソフトウェア・サービス‐第二部:情報処理装置を基とした国際規格化の推進 |
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対象規格 | JIS X 8341(高齢者・障害者等配慮設計指針‐情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス)シリーズは、JISZ8071(高齢者及び障害者のある人々のニーズに対応した規格作成配慮指針、対応国際規格はISO/IEC ガイド71)の基に以下のように、体系づけられている。
JIS X 8341シリーズとして以下の制定原案作成が進んでおり、ともに2010年度中に公示予定(構成は暫定) ・JIS X 8341-6 高齢者・障害者配慮設計指針−情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス‐第6部:ソフトウェアアクセシビリティの手引き(対応国際規格 ISO 9241-171 ) ・JIS X 8341-7 高齢者・障害者配慮設計指針−情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス‐第7部: アクセシビリティ設定(対応国際規格ISO/IEC 24786) |
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JIS X 8341 シリーズの国際標準化状況(2010年2月時点での状況) | ・JIS X 8341-1共通指針はISO 9241-20として2008年3月3日付で発行された。このISに対応した改正JIS X 8341は2010年3月23日に公示の予定 ・JIS X 8341-2 情報処理装置は2010年4月CD29136.2登録、2011年3月FCD29136登録、2012年3月FDIS29136登録の予定。JIS X 8341-2:2004は現在5年の見直し時期にあるが、国際標準化が進行中であることから確認といている。 ・JIS X 8341-3 ウェブコンテンツに関しては、JIS独自項目を盛り込んだWCAG2.0が2008年12月に勧告が発行された。この勧告を組み込んだJIS X 8341-3:2004の改正原案は2009年度に作成された。現在、JIS公示に向けて手続き中 ・JIS X 8341-4 電気通信機器は、ITU-T SG16に提案し、2007年1月にF.790として勧告が発行された。この勧告に対応するJIS X 8341-4:2004の改正原案作成が2010年度中の公示を目標として、情報通信アクセス協議会で進められている。 ・JIS X 8341-5 事務機器はISO/IEC JTC1/SC28に提案され、ISO/IEC10779として2008年6月に発行された。このISに対応するJIS X 8341-5:2006の改正は、欧米におけるアクセシビリティ認証の動向と整合をとりながら実施の予定となっている。 |
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JISAの対応状況(リエゾン委員) | 情報アクセシビリティ標準化調査研究委員会には2008年度から、技術委員会標準化部会の委員が情報サービス業界の代表として参加している。 | ||||||||||||||||||
情報サービス業界への影響 | 情報サービス業界においても不特定多数のエンドユーザを対象にしたシステム、例えば行政サービスや企業のWebサイト等で、アクセシビリティに配慮した設計が求められてきている。今後もICTの恩恵をより多くの人が享受できるようにする為に、情報サービス業界の貢献が求められることになるだろう。このような観点をも考慮してJIS X 8341シリーズの規格改定の動向を注視する必要があるだろう。 |