委員会名 | SC7は、ISO/IEC JTC1のもとで、ソフトウェアエンジニアリング(ソフトウェア工学、ソフトウェア技術)の規格を担当している専門委員会である。 ・国際委員会の議長(Chairman: François Coallier)と書記(Secretary: Witold Suryn)はカナダが担当している。 ・傘下に、WG2からWG42まで(欠番、飛び番あり)14のWG、WG1A、およびISO/TC159/SC4とのJointWGがある。 ・公開されたホームページ(http://www.jtc1-sc7.org/)を持っている。 これに対応する国内委員会は、情報処理学会/情報規格調査会内にあり、委員長は慶応大学の山本喜一教授が担当されている。委員名簿は情報規格調査会のWebサイト内(http://www.itscj.ipsj.or.jp/meibo/070000.pdf)に公開されている。 |
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対象規格 | 担当している規格は非常に多く、各WGの情報を見るのがよいが、上記のSC7の国際ホームページでも基礎的な情報は得られる。著名な規格を次に示す。
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活動内容 | SC7の対象領域は、当初、設計用の図記号(流れ図)や、その支援ツール(CASE)といったものから始まったが、その後、重点はソフトウェアエンジニアリングの対象としてプロセスが重要であるとの認識から、プロセスとそのプロダクト周辺の規格が大きく取り上げられた。また、製品の品質面その他の評価も重要であるとの認識から、品質評価の側面にも取り組みが重点的に行われた。また、社会のIT化の進展とともに、ソフトウェア単独での規格化よりも、その周辺も含めたシステムとしての視点が重要であるとの認識が深まり、SC7の対象領域もソフトウェアエンジニアリングからシステムおよびソフトウェアエンジニアリングということに拡張された。さらに、従来どちらかと言えば、開発のフェーズに重点があったのに対して、運用・保守も非常に重要であるという認識が広がり、SC7の対象に加えられた。近年は、組込み系ソフトウェアの問題意識の取り組みも図られている。 これらの対象領域拡大の結果、SC7はJTC1の中でもかなり巨大なグループとなっており、委員会業務の効率化などの課題も出されてきている。 |
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日本の活動状況 | SC7の活動を国内委員会として支えるのは、情報規格調査会(ITSCJ)の中の対応する委員会である。その傘下に、国際とほぼ同様のWG構成を持っている。 | ||||||||||||||||||
JISAの対応状況(リエゾン委員) | SC7の活動に正式に参加するには、情報規格調査会の会員となる必要があるが、現在JISAはJISAの立場で会員参加し、リエゾン委員を派遣している。リエゾン活動は、標準化部会等に報告・調整されている。また、SC7傘下の各WGに対しても、必要に応じてリエゾン人を派遣している。 | ||||||||||||||||||
情報サービス業界への影響 | SC7の活動領域は、JISAへの参加企業、業界にとって本命というべき課題を数多くもっている。国内で展開されている諸制度との関係も直接的、間接的に大きなものがあると見られる。現在の業界のビジネスのグローバル展開の中では、国際規格が不可避の課題として登場してくることもある。そのため、SC7の活動には十分な注意を払い、場合によっては積極的に関与していく必要があると思われる。 |